2023年10月27日に楽天証券が大幅なポイント改善を発表しました。
今回はいち証券会社ユーザーとして、楽天証券の発表内容とSBI証券やマネックス証券を使っている方が乗り換える価値のある改善なのか検討してみました。
私は新NISAをSBI証券で始める手続を進めていて、結論として、その方針に変わりはありませんが、かなり接戦になっているのは間違いありません。
私が楽天証券からSBI証券に新NISA口座を移管を決めた理由についてはこちらの私の過去の記事で解説しているので、よければ参考にしてください。
この記事を見ることで
- 今回の楽天証券の改善内容を分かりやすく理解したい
- 新NISAは他の証券会社にしようと思っていたけど、楽天証券も捨てがたい
- 今だけ良いサービス発表してるだけで、今後改悪されるんじゃないの?
と考えている方は参考になる内容になっていると思います。
楽天証券が発表した投信残高プログラム復活(R5.10.27)
投資信託を保有していることで毎月ポイントが付与されるというシステムです。
復活という言葉を使ったのは、楽天証券は過去に投信残高保有ポイントを毎月もらえていた時期もあったからです。
しかし、2021年12月27日に楽天証券から改悪が発表されました。
改悪の内容については過去の記事(楽天SBI証券どっち?新NISAをSBIに乗り換えた理由(手順解説))で解説していますが、簡単に言うと
毎月もらえるはずだったポイントが一回限りに変更
という残念な内容でした。
それが今回、投信保有ポイントが毎月もらえるようになった!という内容になります。
- 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(信託報酬率:0.05775%)
- 楽天・S&P500インデックス・ファンド(信託報酬率:0.09372%)
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドとeMAXIS Slim 全世界株式の比較(R5.10.28時点)
オルカンといえば私も積み立てているeMAXISSlimシリーズが有名ですが、この2点について比較してみましょう。
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド | eMAXIS Slim 全世界株式 | ||
運用方針 | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース) | SCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース) | |
信託報酬 | 0.05775% | 0.05775%(税抜 年率0.0525%) | |
購入時手数料 | なし | なし | |
合計純資産総額 | 0.01億円 | 25兆8,695億円 | |
投信保有ポイント | 0.0175% | 0.0175%(SBI証券で購入した場合) 0%(マネックス証券で購入した場合) | |
為替ヘッジ | なし | なし | |
委託会社 | 楽天投信投資顧問 | 三菱UFJアセットマネジメント |
SBI証券でeMAXIS Slimのオルカンを買うのとほぼ同じ!?
ということが分かると思います。
あとはいかにポイント率の高いカードを使って投資するかによって勝敗が分かれるところです。
投資をこれから始める、始めたばかりだという方は年会費のかからないクレジットカードでの積み立てを始めることをおすすめします。
楽天・S&P500インデックス・ファンドとeMAXIS Slim米国株式の比較
次にeMAXIS Slim米国株式(S&P500)との比較をしてみます。
楽天・S&P500インデックスファンド | eMAXIS Slim米国株式 | |
運用方針 | S&P500インデックス(円換算ベース) | S&P500指数(配当込み、円換算ベース) |
信託報酬 | 0.09372% | 0.09372% |
購入時手数料 | なし | なし |
合計純資産総額 | 0.01億円 | 25兆8,695億円 |
投信保有ポイント | 0.0341% | 0.0326%(SBI証券で購入した場合) 0.03%(マネックス証券で購入した場合) |
為替ヘッジ | なし | なし |
委託会社 | 委託会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
S&P500だとわずかに楽天のほうがもらえる投信保有ポイントが高くなっています!
楽天証券は改悪しないの?
私が楽天証券からSBI証券にNISA口座を移管した理由の一つとして
楽天証券の改悪が続いている
ことを挙げてきました。
しかし、今回の発表で今後の期待が若干持てるような発言が楽天証券社長からありました。
社長が恒久的に変更しないと言ったら変更しないでしょ!
と考えるのであれば楽天証券で新NISAを使うのはアリだと思います。
事業再編によって改悪の流れから改善に変わった可能性も?
2022年8月10日に楽天証券は事業再編を行い、楽天証券ホールディングスが設立されました。
楽天グループの赤字の原因は楽天モバイル事業が原因であるとたびたび話題になっていますが、これが楽天証券の資金繰りが改善された可能性が考えられます。
また、楽天証券の一部株式をみずほ証券に譲渡したこと資金繰りが改善したと考えられると思います。これによりみずほ証券から多くのキャッシュが楽天側に流入したと考えられます。
確かに2022年以降改悪されてないしなぁ。
と楽天証券の可能性を感じた方は楽天証券での積み立てを検討しても良いと思います。
まとめ
今回は楽天証券が2023年10月27日に発表した投信残高ポイント付与について解説しました。
投信残高保有ポイントが適用となる投資信託は下の2種類のみが対象となっています。
- 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
- 楽天・S&P500インデックス・ファンド
eMAXIS Slimシリーズと比較してみたところ、コスト面でほぼ同じ水準の運用コストで、さらにはS&P500に関しては楽天のほうが他社主要証券会社よりも投信保有ポイントが高いということがわかりました。
楽天証券社長もポイント付与に関しては改悪しないと発言していることや、楽天証券の事業再編により今後は楽天証券のサービスは改善に向かっていくかもしれません。
今回の発表を受け、楽天証券のファンドで積み立てをするのもアリかなと思いましたが、私はやっぱりeMAXISシリーズの「業界最低水準」への安定感が好みです。
SBI証券に乗り換えた理由についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
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